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2019-01-22 13:30:00

住宅コラム「IHクッキングヒーターの種類と特徴!」

機能性に優れたシステムキッチン.jpg

キッチンをプランニングする際に、早めに決定しておきたいアイテムのひとつが加熱機器です。

 

キッチン設備の中でも、日々の調理のしやすさを左右し、住まい全体のエネルギープランにも

影響する重要な設備機器です。

 

一般的な住宅の主な加熱機器は、ガスコンロとIHクッキングヒーターです。

 

一般的に、必要な火力を速やかに得られることができるため、

あおり調理ができ、炒めものなどに適しているのがガスコンロです。

 

IHクッキングヒーターは、磁力線によって鍋を発熱させるため、

直火がでないことと、掃除のしやすいことが特徴でしょう。

 

◆IHクッキングヒーターの仕組み

 

IHとは、電磁誘導加熱(Induction Heating)のことです。

 

IHクッキングヒーターは、磁力線の働きによって鍋そのものを発熱させるしくみの加熱機器です。

 

通電するとすぐに鍋を発熱させるので、熱効率は高く(約90%)、

プレートと密着している部分だけ発熱させるため、エネルギーロスを抑えることが可能なのも

特徴でしょう。

 

 

●メリット  直火が出ず、掃除がしやすい

 

調理をする直火がないので安全であることと、同時に燃焼ガスが発生しないので、

部屋の空気が汚れにくいのが特徴です。

 

まわりに放熱することが少ないので、夏場のキッチンでも快適に過ごすことができるでしょう。

 

また、トッププレート(結晶化ガラス)は凸凹がないため、ふきこぼれも拭きやすく、

お手入れも簡単です。

 

油煙もほとんどあがらないため、換気扇の掃除も楽に行えるのも魅力です。

 

 

●デメリット 使用できる鍋やフライパンには制限が

 

IHクッキングヒーターには、鉄・ステンレス対応のIHとオールメタル対応のIHが揃っていますが、

いずれも、材質や底部分の形状などによって、使用できない鍋があります。

 

一般的に、土鍋や陶磁器(セラミックス)、耐熱ガラスなどは使うことはできません。

 

オールメタル対応のIHであれば、それら以外は使用することが可能ですが、

鉄・ステンレス対応のIHでは、銅やアルミなどの非磁性金属鍋や

鍋底に磁石がつかないものなどは使用できません。

 

商品によって、専用の天ぷら鍋を推奨していることもあります。

また、鍋の大きさや形状などにも注意が必要です。

 

鍋やフライパンの底の形状は、平らでトッププレートに密着できるものが適しており、

底が丸いものやそりがあるものは使うことができません。

 

鍋やフライパンなどの調理器具を購入する場合は、IHに使用出来るものかどうか、

「一般財団法人 製品安全協会」が認定する「SGマーク」などを参考に選ぶことが大切でしょう。

 

 

◆IHクッキングヒーターの種類

 

・タイプ ビルトインと据え置き、システムキッチンはビルトインが多い

 

IHクッキングヒーターには、ワークトップに組み込むビルトインタイプと

コンロ台に据え置くタイプがあります。

 

新築やリフォームの際に多く用いられるシステムキッチンでは、

ビルトインタイプが設定されているのがほとんどです。

 

ガスコンロと同じサイズなので、ビルトインでも取り替えが可能です。

 

ガステーブルをIHクッキングヒーターに交換するケースなどでは、

据え置きタイプを用いることになるでしょう。

 

一般的に、ビルトインタイプの方が、機能が充実している商品が多くみられます。

 

ビルトインタイプのIHクッキングヒーターの間口サイズは、60cmと75cmです。

 

ガスコンロと同様の大きで、75cmであれば、鍋を仮置きするスペースを確保できますし、

60cmであれば、調理台部分を広く使うことができるでしょう。

 

 

・火力や口数 3つ口が一般的です。ラジエントヒーターを組み合わせたタイプも

 

IHクッキングヒーターの1口の最大火力は、メーカーによって多少異なりますが、

1.25kw・1.5kw・2.0kw・2.5kw・3.0kw・3.2kw程度です。

 

これらを組み合わせた、3つ口のタイプが一般的ですが、2口や1口のタイプもみられます。

 

据え置くタイプには、2口が多く、ビルトインタイプは、手前にふたつと奥にひとつの

3つ口のタイプがほとんどです。

 

3つすべてがIH のタイプ、もしくは、手前ふたつがIHで奥にラジエントヒーター

(ニクロム線が配置されているもの)を組み合わせたタイプのいずれかを

選ぶことになるでしょう。

 

また、手前のふたつ、もしくはひとつがオールメタルとなっているものもあり、

使用する調理器具に合わせて選ぶことも可能です。

 

メーカーによっては、3つのIHを横一列に並べたタイプなどもみられます。

 

 

◆IHクッキングヒーターの操作方法

 

ガスコンロのように火力を見ながら調整できる操作方法とは異なるため、

使い勝手に不安を持つ場合もあるかもしれませんが、

最近では、操作方法がより分かりやすいように工夫を施した商品が多くみられます。

 

手元が見やすい上面に操作スイッチがあるもの、火力調整をガスコンロのように

ダイヤルで操作できるタイプなどもあります。

 

また、操作手順を音声や文字情報などで教えてくれたり、次の操作するボタンが光ることで知らせてくれるもの、

加熱中と認識しやすいような表示があるもの、スマートフォンで調理設定ができるものなどもあります。

 

高齢の方でも操作しやすいように工夫されたタイプが増えてきています。

 

お手入れ方法を液晶画面で知らせる機能などを持つ商品もみられます。

 

 

◆IHクッキングヒーターの調理機能

 

微妙な火加減も細かく調節できたり、対流を起こすことで自動でかき混ぜるタイプもあり、

煮くずれや焦げつきを抑えてくれます。

 

定番の焼き物料理の温度や時間を自動設定、裏返すタイミングなどを表示と音声で

知らせる機能などもあります。

 

また、鍋底から鍋肌まで均一に加熱することができたり、大きな鍋底のタイプでも調理が可能な商品、

逆に小さな鍋でもサイズや形状に合わせてエリアごとに加熱するタイプもみられます。

 

また、スマートフォンをIHクッキングヒーターにタッチすることで、選んだメニューの温度や時間などの

調理設定が可能になるなどの機能もみられるようになりました。

 

 

◆安心・安全機能 

 

IHクッキングヒーターには、安心して調理することができる機能も搭載されています。

 

メーカー商品にもよりますが、たとえば、ふきこぼれや焦げつきを感知すると加熱が止まり、

音声や操作表示などで知らせてくれる機能、電源を切り忘れても設定時間に自動的に切れる機能、

鍋を置かないと自動で切れる機能、鍋底の温度が異常に上がると自動的に通電をコントロールする機能などがあります。

 

高温注意の表示などもありますし、幼いお子さんがいたずらしないように、チャイルドロックなどの設定もみられます。

 

また地震感知機能を備えたタイプもあります。

 

 

◆グリル(魚焼き器)・オーブン

 

IHクッキングヒーターと一体になっているグリルも、機能性は高まってきており、ヒーターだけでなく

熱源にIHを取り入れた商品もあります。

 

容量の大きいタイプ、火力の強いタイプなど、上下同時加熱でスピーディー に焼き上げる両面焼きグリルや

煙の少ないタイプなども揃っています。

 

また、魚を焼くだけでなく、ノンフライ調理やローストビーフ、スィーツまでオーブンのように

利用できるタイプもみられます。

 

もちろん、掃除のしやすさにも配慮されたタイプも揃い、パーツが取り外しやすくなっているもの、

すっきりとした庫内となっているものなど、お手入れが簡単なものが多く揃っています。

 

 

◆換気扇と連動、HEMS(ヘムス)対応のタイプも

 

最近では、IHクッキングヒーターと換気扇との連動運転が可能なタイプもみられます。

 

調理に合わせて自動で換気機能が働くので、つけ忘れや消し忘れなどを防ぐことができるでしょう。

 

また、調理中の消費電力や電気料金などをモニターやスマートフォンで確認できたり、

住まい全体の消費電力に応じて火力を調整するなど、住まいのエネルギーを見える化する

HEMS「Home Energy Management System(ホーム エネルギー マネジメント システム)」

に対応できる商品もみられるようになりました。

 

 

◆家族構成や食事のスタイル、調理内容などを考慮して選ぶ

 

いずれのビルトイン機器も同様ですが、システムキッチン商品やメーカーによって、

選ぶことができるIHクッキングヒーターが設定されているので、こだわりのある場合は、

システムキッチンを選ぶ前にどのような機器を取り入れることができるのか確認しましょう。

 

機器の価格は、20万円から40万円程度ですが、搭載されている機能によって大きく異なるので、

家族構成や食事のスタイル、調理内容などを考慮して、わが家にとっての必要な機能などの

優先順位を明確にして選ぶようにしましょう。

 

 

◆ショールームで実際に操作を

 

はじめて取り入れる場合は、できる限りショールームで確認しましょう。

 

最新の機器などを使用し、実際に調理を体験できるセミナーなどを行うショールームもあるので、

積極的に参加することをお勧めします。

 

設置前に確認しておきたいのは、IHクッキングヒーターを設置するには、200Vの配線工事が必要なことです。

 

ガスからの取り替えの場合は、ガス事業者に閉栓の依頼をしましょう。

 

集合住宅では、全体の電気容量の関係もあるので、管理組合に事前に確認をしておくことも必要です。

 

また、電磁波に関しては、現時点では、他の一般的な家電製品と比べて同じレベルと言われていますが、

医療用ペースメーカーなどを使用している場合は、医師と事前に相談をしておくようにしましょう。

 

2018-12-29 09:49:00

住宅コラム「システムキッチンの基礎知識」

新築でもリフォームでも、多くの方が設置するのがシステムキッチンです。

 

システムキッチンとは、いくつかのフロアキャビネット(ユニット)を並べ、

1枚のカウンター(ワーク)トップでつなげることで一体となっているものです。

 

レイアウトや寸法などを、細かく自由に決めて作り上げる部材型と

ワークトップやシンクなどの各部材があらかじめパターン化されていて、

その中から選んでいく簡易施工型があります。

 

一般的に、システムキッチンといってイメージされるのは簡易施工型ですが、

近年、簡易施工型もさまざまな部材を選んで組み合わせることができるようになってきており、

その違いは曖昧になってきているようです。

 

価格は、プランやビルトイン機器にもよりますが、パターンから選ぶ簡易施工型よりも、

細かい設計から行う部材型の方が高くなりがちでしょう。

 

 

◆価格帯によっていくつかのシリーズが揃う

 

メーカーのシステムキッチンには、価格帯によっていくつかのシリーズが揃っています。

 

設計の自由度やデザイン、性能が高い機器が揃う比較的高額なシリーズ、

一般的に取り入れやすい普及タイプのシリーズ、

基本的な仕様を組み合わせた手ごろな価格のシリーズなど、

大きく分類されているので、予算に合わせて選ぶことが可能です。

 

ただし、同じシリーズの中でも、レイアウトやサイズ、ビルトイン機器などによって

価格は大きく変わります。

 

プランニングによっては、普及タイプでも高額シリーズよりも高くなることもあります。

 

選ぶ際には、そのシリーズの基本仕様、機能性やデザイン性などのグレードなどを確認し、

予算はもちろん、空間や暮らし方に適しているかを検討することが大切です。

 

 

◆システムキッチンの価格に影響するポイント

 

 

■間口・レイアウト

 

価格が大きく変動するのは、まず、間口サイズとレイアウトでしょう。

一般的には、ベーシックなI型壁付けのタイプが費用を抑えられると言われています。

 

メーカーのI型の基本プランでは、間口255センチ程度が多くみられるので、

比較検討する際の目安にしてもいいでしょう。

 

キッチンのイメージを大きく左右するのがキャビネット扉です。

木目調やカラフルなカラーなど、いくつかのグレードに分けられた多彩なデザインが揃っています。

 

メーカーや商品にもよりますが、質感のある木目調、

鏡面仕上げのタイプなどはグレードが高いケースが多いでしょう。

 

選び方によっては、10万単位で変動するアイテムなので、十分に検討しましょう。

 

もちろん、キャビネットが多いプランになるほど、価格への影響も大きくなります。

 

 

■カウンタートップ

 

設定されている主なカウンタートップの素材は、ステンレスと人工大理石が主流です。

 

ステンレスは、表面加工や厚みなどによって数万円程度の価格に差が出る場合があります。

 

人工大理石には、透明感があり衝撃性などに優れるアクリル系、

アクリル系より比較的安価なポリエステル系がありますが、

メーカーによっては独自の特徴を持つタイプを揃えているケースもあります。

 

また、より性能を高める工夫を施した新しい素材の提案もみられます。

 

選ぶ素材によって10万円単位で変動することもあるでしょう。

 

 

■換気扇・レンジフード

 

各メーカーの商品には、機能性だけでなく、掃除のしやすさに工夫を施した商品が揃っています。

 

また、対面キッチンやアイランドキッチンのプランの場合など、

機能性だけでなくデザイン性にもこだわりたいものです。

 

性能やデザイン性が高いものは、価格にも大きく影響します。

 

 

■加熱機器

 

システムキッチンの場合、ガスコンロかIHクッキングヒーターが設定されています。

 

一般的にガスコンロよりもIHクッキングヒーターの方が価格は高めですが、

ガスコンロでも、機能性や清掃性、デザイン性を高めたタイプを選べば価格は大きくアップします。

 

最近では、機能を高めたグリルが充実しており、どのようなタイプが搭載されているかも

価格に影響するポイントでしょう。

 

 

■シンク

 

シンクは、カウンタートップと同様に、人工大理石とステンレスのタイプの設定が多くみられます。

 

一般的なタイプであれば、大きさや形状、素材の性能などによって価格は変わってくるでしょう。

 

掃除のしやすいタイプや作業性を高めたデザインなども増えてきており、

選ぶアイテムによっては、基本仕様から数万円アップするケースもあります。

 

 

■水栓金具

 

設定される水栓金具には、一般的なシングルレバーハンドルのタイプだけでなく、

機能性やデザイン性を高めたタイプも揃っています。

 

引き出し式のシャワータイプ、触れるだけで吐水止水できるタイプやセンサーで作動するもの、

浄水器一体型などを取り入れれば、数万円はアップするでしょう。

 

海外製品などにもデザイン性の高いタイプは豊富に揃っているので、

こだわりによって価格は大きく変動します。

 

 

■食器洗浄乾燥機

 

一般的になってきた食器洗浄乾燥機は、標準仕様となっているケースもみられます。

 

取り入れる食器洗浄乾燥機によって異なりますが、設置の有無では、

10~20万円の差がつくこともあります。

 

サイズや機能性などが価格の違いになります。

 

 

■ウォールキャビネット・周辺キャビネット

 

フロアキャビネットだけでなく、ウォールキャビネットや周辺キャビネットを取り入れるケースも多いでしょう。

 

電動タイプのウォールキャビネット、家電収納に配慮した周辺キャビネットなど

豊富に揃っていますが、さまざまな機能を付加したタイプは価格も高く、

またフロアキャビネットと同様に扉材などによっても価格は大きく変動します。

 

 

■LDK空間全体で検討しショールームで確認を

 

システムキッチンを検討する際には、ショールームで実際に商品を確認し、

希望するプランやアイテムを組み合わせることで価格がどう変動するかどうか、

細かくチェックすることが大切です。

 

また、最近ではLDKをひとつの空間とするプランも多くみられるので、

商品を選ぶ際には、空間全体にも配慮し、トータルなコーディネートを行いましょう。

 

配管や配線、換気など専門的な部分も価格に影響するので、

設計担当者やショールームアドバイザーなどと十分に検討することが重要でしょう。

 

2018-12-28 15:35:00

年末年始の休業日のご案内

平成30年も一年間ご愛顧いただきありがとうございます。

誠に勝手ながら12月30日から1月6日まで、冬期休暇を頂戴いたします。

年始は1月7日(月)より営業を開始いたします。

来たる新年も変わらぬご愛顧賜りますようお願い申し上げます。

 

 

2018-12-22 13:55:00

住宅コラム「2階リビングのメリットとデメリット」

お洒落な木製建具.jpg

リビングは、家族が集まり、お客様をお迎えする大切な空間です。

 

最近ではリビングやダイニング、キッチンをひとつの空間とするプランも多くみられ、

LDKを住まいのどこに配置するかは、とても重要なポイントとなります。

 

従来、多くみられるのは、玄関や庭など、外部とのつながりを持たせて1階に配置し、

寝室や子供室などのプライベート空間を2階に設ける間取りです。

 

しかし、敷地条件や周辺環境によっては、2階リビング(逆転プラン)を取り入れた

住まいも一般的になってきました。

 

今回は2階リビングで得られるメリットと知っておくべきデメリットをお伝えします。

 

 

◆2階リビングのメリット。明るく開放的な空間に! 

 

周辺環境や敷地条件はもちろん、住まい全体の間取りによりますが、

2階にリビングをプランニングした場合のメリットには下記のようなことが考えられるでしょう。

 

・光あふれる明るい空間が実現する

 

一般的に、2階の空間は、豊かな採光を確保することが可能です。

 

日当りのいい、明るい空間が生まれることが大きなメリットです。

 

ゆとりある天井高を確保できるため、比較的大きな窓プランとすることもできます。

 

2階建てで屋根形状を利用したプランであれば、天井近くに窓を設けたり、

トップライトを取り入れても、たっぷりと太陽光を取り入れることもでき、

同時に、風通しも期待できます。

 

冬場の暖かさも大きな魅力でしょう。

 

 

・開放的な眺望を得ることができる

 

環境にもよりますが、1階に比べ開放的な眺望も得られるケースも多く、

遠くの景色や近隣の緑を借景として取り込むことが可能です。

 

広がりのある空を近くに感じることもできるでしょう。

 

 

・屋根形状を活かした空間づくりができる

 

2階建ての場合、屋根形状を活かした、天井の高い空間を実現することが可能です。

 

天井が高いことで、ロフトのプランニングがしやすいのも特徴でしょう。

 

 

・プライバシーを確保できる

 

道行く人や近隣などからのプライバシーの確保もしやすいので、

カーテンを閉め切ったまま、ということも少なくなるでしょう。

 

隣家のリビングが1階という場合であれば、お互いの生活音が気にならないのもメリットです。

 

 

・耐震性が増すこともある

 

プランニングにもよりますが、2階リビングの場合、1階部分に、

寝室や子供部屋などの個室を配することが多いため、

壁量が増え耐震性が高まる、というケースもみられます。

 

 

◆2階リビングのデメリット。

 

 夏場の暑さや老後のことも考慮

 

デメリットもメリット同様に、一概には言えませんが、下記のようなケースが考えられます。

 

 

・夏場の暑さ

 

住まいの断熱性能、窓のプランや庇(ひさし)の有無などにもよりますが、

1階に比べ、夏場、2階は暑くなりがちです。

 

LDKがひとつの空間となるプランであれば、キッチンの配置などによっては、

食材などが傷んでしまうケースもあるかもしれません。

 

夏場の暑さ対策のひとつとしては、通風を確保できる窓プランはもちろん、

開口部に陽射しを遮る建材、たとえば、オーニングやシェードなどを

取り入れるのもひとつの手です。

 

四季を通じての快適さに配慮したプランニングが必要でしょう。

 

 

・1階の対応が億劫

 

ライフスタイルなどにもよりますが、どうしても1階玄関での対応が億劫になる、

という声が聞かれます。

 

また、庭へ出る機会が減ってしまい、ガーデニングを楽しむことが少なくなってしまった、

というケースもあるようです。

 

来客対応などは、テレビ機能付きドアホンなどの設備機器を取り入れることで、

ある程度は解消可能です。

 

また、LDKからつなげてベランダを設ければ、空間に広がりが生まれるとともに、

ガーデニングを楽しむこともできます。

 

庭やウッドデッキなどに直接出ることができる外階段を設け、

屋外空間との行き来をしやすくしたプランも考えられるでしょう。

 

 

・買い物やゴミ出しなどが面倒

 

買い物の重い荷物を2階のキッチンまで運ぶことが大変なこと、日々のゴミ出しが面倒に感じる、

という声も聞かれます。

 

物理的な上り下りは仕方ないとしても、玄関からの動線が短くなるようなプランとしたり、

ゴミを一時的に置いておくことができるスペースをベランダに設けても、使い勝手がいいものです。

 

 

・高齢になった場合の不安

 

高齢になった場合、階段の上り下りに不安を感じることもあるでしょう。

 

昇降しやすいように、安全な階段形状や勾配とすること、使いやすい手すりを設置しておくことも大切です。

 

家族構成によっては、ホームエレベーターなどを検討する、もしくは将来、設置できるようにスペースなどを

確保しておくのもいいでしょう。

 

 

・1階の防犯面が心配

 

1階の戸閉まりだけでなく、不審者が1階に侵入しても2階にいると気づきにくい、

という防犯面での不安を感じるケースもあるようです。

 

エクステリアも含めて防犯性の高いプランニングが必要ですが、施錠しやすい玄関扉のキーシステム、

通風可能なシャッター、センサー付きの照明などを取り入れても良いでしょう。

 

また、ライフスタイルや家族構成によっては、ホームセキュリティを取り入れるのもいいでしょう。

 

 

・子供とのコミュニケーションへの不安

 

1階に子供部屋を設けた場合、学校から帰宅した子供が玄関から自分の部屋へ直行してしまうことへの

不安を持つケースもみられます。

 

ライフスタイルやリビングの居心地などにもよりますが、

たとえば、玄関ホールや廊下などに吹き抜けを取り入れ、

上下階の気配を感じるような間取りとしたり、リビングやダイニングに、

宿題をすることができるようなスペースを確保するなどのプランも考えられるでしょう。

 

 

・2階からの排水音が気になる

 

プランニングにもよりますが、2階のキッチンやトイレなどの排水音が

1階の寝室で気になる、というケースもあります。

 

水まわりの配置などには充分に配慮することが大切です。

 

 

◆2階リビングで後悔しないために。

 

 住まいの優先順位を明確に

 

 

・敷地条件や周辺環境、家族構成を考慮してプランニングを

 

2階リビングには、それぞれに一長一短があるものです。

 

敷地条件や周辺環境などによっても変わってきますし、家族構成やライフスタイルによっても

住み心地は異なるものです。

 

2階リビングというプランのひとつの手法だけを取り上げて、その良し悪しを述べるのは難しいでしょう。

 

2階リビングに限ったことではありませんが、間取りを検討する際には、

住まいに対する優先順位を明確にすること、将来の変化を見越して

プランニングすることはとても重要なポイントです。

 

その上で、2階にリビングのある住まいとする場合は、メリットを生かし、デメリットを

どのように解消、改善させることができるかを、間取りプランはもちろん、

設備や建材なども上手く取り入れながら検討することが大切です。

 

2018-12-18 18:42:00

住宅コラム「住宅ローン当初固定のメリットと注意点!」

「当初固定」とは、借入れ当初から一定期間、金利が固定される住宅ローン商品の総称です。

 

住宅ローンを借り入れている期間の優遇金利幅が全て固定される「全期間固定」と比較すると、

当初固定は所定の期間に限り、優遇金利の幅を大きく設定しており、

当初固定期間の返済負担をおさえることができます。

 

また、変動金利型の住宅ローンと比較すると、当初固定期間中の金利変動リスクがないため、

返済計画が立てやすいというメリットもあります。

 

住宅ローンを借り入れる際に固定金利を選ぶ方は、新規はもちろん、借り換える場合も、

当初固定を選択する人が大半を占めています。

 

ただ、当初固定も万能という訳ではありません。

 

利用するメリットもあれば、注意しなければいけない点も当然あります。

 

住宅ローン利用する際は、メリットだけに目を向けるのではなく、

注意すべき点もしっかり把握した上で、選択することが何より大切です。

 

そこで今回は、住宅ローンの当初固定に着目し、そのメリットと注意点をお伝えします。

 

当初固定で住宅ローンを組もうと考えている方は、ぜひご参考にして下さい。

 

 

◆住宅ローンを当初固定で組むメリット

 

それでは、まずはじめに住宅ローンを当初固定で組むメリットを見ていきましょう。

 

メリット①固定期間中は低金利での借り入れが可能

 

当初固定で住宅ローンを組む最大のメリットは、固定期間中の住宅ローン金利が低金利に設定されている点です。

 

当初固定の場合、固定期間中の住宅ローン金利の優遇幅が大きく、全期間固定と比較すると、

有利な条件で借り入れることが可能です。

 

例えば、あるネット銀行の住宅ローンを「全期間固定10年(通期引下げプラン)」と

「当初固定10年(当初引き下げプラン)」で組んだ場合の金利を比較すると以下の通りとなります。

 

 

●当初固定と全期間固定の金利を比較 (金利の設定は、2018年11月時点)

 

全期間固定10年(通期引き上げプラン)   

 

基準金利   2.56%  

 

金利優遇幅 -1.30% 

 

適用金利  1.26%

 

 

当初固定10年(当初引き下げプラン)

 

基準金利   2.56%  

 

金利優遇幅 -1.70% 

 

適用金利  0.86%

 

実に、0.40%もの金利優遇が得られるのです。

 

例えば、子供の教育費にお金がかかる時期等に、当初固定を利用して低金利で住宅ローンを組むことができれば、

当初固定期間中の住宅ローン返済額を抑えることができ、家計への負担を少なくすることが可能です。

 

当初固定期間中の住宅ローン金利が低く、毎月の返済額の負担を少なくできる点は、

当初固定で住宅ローンを組む大きなメリットといえるでしょう。

 

 

◆メリット②当初固定期間中は金利が変わらない

 

当初固定で住宅ローンを組む場合、当初固定期間中の金利は変わりません。

 

変動金利と比較すると、選択する期間によっては金利がやや上がるものの、

固定期間中に金利変動リスクがなく、返済計画が立てやすい点は、

住宅ローンを当初固定で組むメリットの一つと言えるでしょう。

 

 

◆住宅ローンを当初固定で組む際の注意点

 

次に、住宅ローンを当初固定で組む際にチェックしておきたい注意点をご紹介します。

 

●当初固定期間終了後の金利上昇に注意する

 

住宅ローンを当初固定で組む際は、固定期間終了後、住宅ローンをどうするのか、

考えておく必要があります。

 

住宅ローンを借り入れた金融機関での利用を継続する場合、当初固定期間終了後に、

金利タイプを「変動金利」と「固定金利」のいずれかを選択し、切り替えることになります。

 

この際、注意したいのが、当初固定から他の金利タイプに切り替える場合、

金利の優遇幅が少なくなり、当初固定期間終了後、金利がほぼ100%上昇する点です。

 

例えば、先ほどのネット銀行で当初固定10年の住宅ローンを組んだ場合、

固定期間中と固定期間終了後を比較すると、金利は以下のように変化します。(金利の設定は、2018年11月時点)

 

 

・当初固定期間中

 

 基準金利   2.56%

 

 金利優遇幅 -1.70%

 

 適用金利  0.86%

 

 

・固定期間終了後

 

変動金利を選択した場合

 

 基準金利   2.775%

 

 金利優遇幅 -0.70%

 

 適用金利   2.075%

 

 

固定金利(10年)を選択した場合

 

 基準金利   2.56%

 

 金利優遇幅 -0.70%

 

 適用金利   1.86%

 

 

上記からもわかるように、固定期間が終了すると、金利優遇幅が小さくなるため、

変動金利・固定金利のいずれを選択した場合でも、当初固定の固定期間と比較すると、

金利が大幅に上昇します。

 

ちなみに、通常「変動金利」の場合は、急激な金利上昇に対応するため、

「金利を半年ごとに見直す」、「返済額を5年ごとに見直す。

 

その際、返済額がアップする場合でも、上限はこれまでの毎月の返済額の1.25倍まで

といった特例措置を用意していますが、

 

当初固定の場合、このような特例措置はありません。

 

つまり、固定期間終了後に住宅ローン金利が大幅に上昇した結果、

毎月の返済額が増え、家計を圧迫する可能性がある点には注意が必要です。

 

当初固定で住宅ローンを組む際は、固定期間終了後に大幅に金利が上昇するリスクがあるため、

当初固定期間中の適用金利だけではなく、利用する金融機関が設定している住宅ローンの

「基準金利」と固定期間終了後の「金利優遇幅(基準金利からの引き下げ幅)」

についてもしっかりとチェックしておきましょう。

 

 

◆当初固定で住宅ローンを選ぶポイント

 

 

●その1

 

 固定期間終了後も金利優遇幅の大きい住宅ローンを選ぶ

 

 

固定期間終了後、変動金利または固定金利を選択し、当初固定と同じ金融機関の住宅ローンを利用する場合、

固定期間終了後の金利優遇幅の大きい住宅ローンを選ぶのがおすすめです。

 

多くの金融機関の場合、当初固定の固定期間終了後は金利が大幅に上昇しますが、

数ある金融機関の中には、固定期間終了後の金利上昇を抑えるため、

 

「基準金利を低めに設定している」、

 

「固定期間終了後の金利優遇幅が大きい」

 

といった住宅ローン商品を提供しているところがあり、こうした金融機関を選択することで、

固定期間終了後も比較的低い金利で住宅ローンを借り入れることが可能です。

 

 

 

●その2

 

 固定期間終了のタイミングで 他の住宅ローンへ借り換えることを視野に入れ、

 固定期間中の金利優遇幅が大きい住宅ローンを選ぶ

 

多くの当初固定住宅ローンは、固定期間終了後、優遇金利幅が小さくなるため、

住宅ローン金利が大幅に上昇します。

 

 

そのため、固定期間が終了するタイミングで、他の金融機関が提供する住宅ローンに借り換え、

改めて低金利で住宅ローンを組むのも選択肢の一つです。

 

この場合は、固定期間中の適用金利に注目し、低金利での借り換えできる住宅ローンを選ぶのがおすすめです。

 

ただし、住宅ローンを借り換える際は、借り換え先の金融機関での審査に通過する必要がある他、

手数料をはじめとする諸費用も発生するため、その点も、しっかり考慮しておきましょう。

 

 

◆まとめ

 

住宅ローンを当初固定で借り入れた場合のメリットと終了時の注意点について解説しました。

 

住宅ローン金利は、月々の返済額や総返済額に影響するため、「低金利」というメリットを

最大限享受できる理由から、当初固定を選ぶ人は少なくありません。

 

ただし、当初固定には、低金利で住宅ローンの借入れができるメリットがある一方で、

当初固定期間終了後に金利が上昇するリスクがあるため、その点もしっかりと把握した上で、

借り入れることが大切です。

 

これから当初固定で住宅ローンを借り入れようと考えている方は、当初固定のメリットと注意点を

しっかりと理解した上で、利用する住宅ローンを選びましょう。

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