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住宅コラム「コンセントの選び方、5つのポイント」

◆コンセントには多種多様なタイプがある
暮らしの中で、日々、何度も使用するコンセント。
新築やリフォームを進める中では、電気配線計画の際に検討し、
照明やスイッチなどと一緒に選んでいくことになるでしょう。
設備機器としては小さなものですが、家づくりを終えた方の失敗談の中にも、
数が足りなかったり、家具や扉に隠れてしまって使いづらい、
といった声は多く聞かれます。
プランニングによって日々の暮らしの快適さ、使い勝手を左右する
重要なアイテムと言えるでしょう。
一般的な住宅用のコンセントには、使用する家電機器、使い方、
配置する場所などによって、さまざまな機能を持つタイプが揃っています。
また、デザイン面でも、ホワイト系のタイプだけでなく、
シルバーやダークな色合いを揃えたもの、和室に合うようなタイプ、
四角いプレートや丸みを帯びたデザインもあります。
誰でも使いやすいユニバーサルデザインもみられます。
◆主なコンセントの種類と特徴
■ダブルコンセント
最も馴染みのある2コ口のコンセント。
1コ口や3コ口などもあります。
■マグネット式コンセント
磁石式のコンセント。
コードに足を引っ掛けても外れるため、高齢の方や幼いお子さんがつまずいて
転ぶのを防止します。
■抜け止め式コンセント
プラグを回さないと抜けない構造になっているコンセント。
AV機器やパソコンなど、抜けては困る場所に取り入れてもいいでしょう。
■扉(シャッター)付きのコンセント
差し込み口に扉がついているので、幼いお子さんがいても安心です。
■アース付コンセント
漏電防止、過大電流が家電機器などに流れるのを防ぐため、
アース線が接続できるようになっているコンセント。
洗濯機・電子レンジなどに用いられます。
■アップコンセント(フロアコンセント)
床面上で使用するコンセント。
使用しない時はフタを閉めることで床面とフラットになります。
ダイニングテーブルの下に設置すれば、鍋やホットプレートを使う際に便利でしょう。
■USBコンセント
タブレット端末やスマートフォンなどが電源アダプタがなくても
充電することができるもの。
■マルチメディアコンセント
電源、通信、情報がひとつになったマルチメディア用のコンセント。
■防水コンセント
庭やベランダなどの屋外に設置する、防水タイプのコンセント。
ガーデニングや洗車、ライトアップ用の照明などを使用する際に便利です。
外壁面に設置したり、カーポートなどの柱部分に組み込むことができる商品もみられます。
■PV・PHEV充電コンセント
電気自動車(EV)やプラグインハイブリッド自動車(PHEV)の充電が可能なコンセント。
カーポートや機能門柱、機能ポールなどのエクステリア商品の中には、
充電コンセントを組み込むことができるように設定されているタイプもみられます。
◆コンセントプランのポイント
■Point① 使用する家電の数をリストアップ
コンセントをプランニングする際には、どの部屋にいくつ必要かを明確にすることが基本です。
家電製品は予想以上に多くあるものです。
プランニングの前には、新居で使用するものをリストアップすることが大切です。
使用する部屋ごと、空間ごと、明確にしておくと考えやすいでしょう。
たとえば、キッチンは多くの電化製品が集まっている場所、
冷蔵庫や炊飯器、電気ポット、電子レンジ、トースター、コーヒーメーカーなどです。
調理中には、ハンドミキサーやジューサーなどを使用したり、
また、ダイニングでは、卓上型調理器などが必要な場合もあるかもしれません。
リビングであれば、テレビやDVD、FAX付電話やパソコン、
扇風機やヒーター、掃除機やアイロンなども。
洗面・脱衣室では、洗濯機やドライヤー、電気髭そり。
トイレでも、温水洗浄暖房便座、電気暖房機用のコンセントが必要になるでしょう。
また、家の中だけでなく、屋外も検討しましょう。
ガーデニングや洗車などで使用することも多いものです。
■Point② 使い方や動線、家具の配置や扉の開閉などを考慮する
使用する家電製品のリストアップが済んだら、設置する場所を考えていきましょう。
コンセントは、部屋のコーナーに設置されることが多くみられますが、
ベッドやチェストなどで隠れてしまうケースもあります。
また、室内扉の開閉によって、使いづらくなってしまう場合もあるものです。
新しい住まいでの家族の生活動線や家具の配置、扉の開閉などを考慮して、
プランニングすることが重要でしょう。
失敗しないポイントは、まず、電気配線(設備)図に新しい住まいで使用する家具や家電の配置、
室内扉の開閉などを書き込み検討することです。
実際には、照明やスイッチなどと一緒に、設計担当者からの提案を
確認しながら決めていくことになりますが、家電機器を空間のどこで、どう使用するのか、
わが家のスタイルをイメージしながら、プランニングすることが大切です。
■Point③ 位置や高さは使用するもの、使い方に合わせて
一般的に、コンセントは床から25~40センチ程度の高さに設置されているケースが多いようです。
掃除機を利用する際などは、少し高めの方が使いやすい場合もあります。
高齢の方がいらっしゃる場合でも、少し高めに設置しておくとかがまずにすむので、
使い勝手がいいでしょう。
机まわりは、70~90センチ程度といわれていますが、
設置する机やカウンターに合わせて設けることです。
ベットサイドテーブルなどで使用するコンセントは、それぞれの高さに適した位置に
プランニングしておきたいものです。
洗濯機やエアコン、冷蔵庫なども、機器のサイズや設置方法によって検討しましょう。
トイレは、温水洗浄便座や暖房機器など、使う機器に合わせて設けておくようにしましょう。
水まわりは、水滴がかからない場所に、抜き差しの頻度や使用する機器の特性を
考慮して検討することが大切です。
■Point④ 季節による使用機器の変化、充電が必要なものも忘れずに
コンセントをプランニングする際は、常時使用するものだけでなく、
季節によって使用する製品が変化することも考慮しておくことも必要です。
たとえば、加湿器、扇風機、ヒーターなどは数カ月間のみ使用するものです。
これらをどの部屋でどう使うのかを確にしておきましょう。
将来的に、子供が成長したり、高齢になることで、
必要な電気製品も増えることも考えておきたいポイントです。
また最近では、充電が必要な機器も増えているので、それらの数も数えておきたいものですし、
室内でペットを飼う場合などでも、家電製品が必要になるケースもあるので、
ある程度の余裕をもってプランニングする方がいいでしょう。
■Point⑤ 適した機能のコンセントを選ぶ。早めの情報収集を
コンセントには、前述したように、さまざまな機能を持つタイプが揃っています。
それぞれの特徴を理解して、家族構成や使用する場所に合った機能を
持つタイプを取り入れることです。
特にマルチメディア関連は、ネット環境なども含め、十分に検討が必要でしょう。
コンセントを選ぶ際には、事前にどんなものがあるのか、
カタログやホームページ、ショールームなどで最新情報の確認をしましょう。
家づくりの中で、配線計画は初期段階に決定しなければならないので、
早めに情報収集をしておくようにしましょう。
住宅コラム 「玄関タイルの選び方」

玄関まわりのプランやデザインは、
住む人の家への思いや暮らし方なども伝わってくるものです。
新築やリフォームの際には、
玄関扉や床材などにこだわる方も多いでしょう。
特に、玄関の床、三和土(たたき)とも呼ばれる土間部分やポーチスペースは、
選ぶ素材によって、日々の使い勝手はもとより、空間の印象も左右するものです。
一戸建てであれば、玄関ポーチ(屋外)から室内の土間部分まで
同じ素材、仕上げとして、空間のつながりや広がりを持たせる
プランが多いでしょう。
※ちなみに三和土とは、土やコンクリートで仕上げた土間床のことを指す。
本来は、土に石灰や水などをまぜて練ったものを塗り、
地盤を固めるために、たたいて仕上げたもののことです。
◆一般的な、主な素材は
一般的な住宅の玄関やポーチの床の仕上げ材には、
タイルや石、モルタルなどがありますが、多くみられるのはタイルです。
柄や色、サイズ、価格のバリエーションも豊富で、
どんなデザインの住宅でも取り入れることができる素材でしょう。
陶磁器のようなすっきりとしたもの、 自然石のような風合いのタイプ、
ナチュラルな雰囲気のテラコッタタイルなどもみられます。
各メーカーからは、サイズや色、価格も含め多種多様な商品が提案されており、
さまざまな空間に合わせて選ぶことが可能でしょう。
◆使用する場所に適した性能を持つ商品を選ぶ
玄関まわりに限ったことではありませんがタイルを検討する際には、
使用する場所に適した性能を持つ商品を選ぶのが基本です。
カタログなどには、商品ごとに「屋内壁」「屋内床」「屋外壁」「屋外床」
などに用いることが適しているか、記号(◎や○、×など)で表現されています。
玄関ポーチであれば、土足で歩行することができ、
水濡れにも対応できる性能を持ち合わせている「屋外床◎」のタイルを、
三和土部分の場合は、「屋外床○か◎」のタイルから選ぶようにしましょう。
商品によっては、同じシリーズで揃っているケースもあります。
また、最近では、リフォームしやすい商品もみられます。
既存のタイルの上から貼ることができるもので、大掛かりな工事をすることなく、
玄関のイメージを一新することが可能でしょう。
◆色や風合いも多種多様。玄関扉や内装材とコーディネートも
タイルの風合いもさまざまで、光沢のあるタイプやマットなタイプ、
天然石のような色が混ざったようなものもあります。
玄関まわりに多く用いられるのは、ホワイト系やベージュ系、
グレー系など比較的すっきりとしたものです。
洋風でも和風でもどんなデザインの外観にも馴染みやすく、
コーディネートしやすいのがその理由でしょう。
濃い目の色合いを選び、モダンな雰囲気を持たせたり、
和のテイストを表現することも可能です。
いずれにしても、タイル単体で検討するのではなく、
外観デザインや玄関まわり全体の雰囲気、
玄関扉や収納扉、玄関の内装などを考慮して選ぶことが大切です。
◆空間に適したサイズを。色や貼り方にも配慮する
タイルのサイズは、10センチ角程度のものから60センチ角を超えるものまで、
さまざまなタイプが揃っています。
アクセントになるようなモザイクタイルもみられます。
選ぶ際には、玄関まわり全体の広さを考慮して選ぶことが基本です。
一般的には、10~30センチ角程度を用いるケースが多くみられますが、
ある程度の広さがあるのであれば、斜めに貼ったり、色やサイズの異なるタイプを
組み合わせるなど、貼り方にも個性を出してもいいでしょう。
大きなサイズの方が豪華な雰囲気になりますが、スペースが狭いとその良さを
生かすことができない場合もあるので注意が必要です。
◆安全性を考慮して、滑りにくいタイプを選ぶ
玄関まわりは、家族だけでなく、お客様も気持ち良く、
安全に迎えることができるスペースにしておきたいものです。
床材を選ぶ際には、素材としての耐久性や美しさはもちろんですが、
忘れずに確認したいのが、滑りにくさでしょう。
玄関まわりに適した機能を持つ商品を選べば、
基本的には、滑りにくいタイプとなっていますが、
小さなお子さんや高齢の方がいらっしゃるご家庭は充分な配慮をしましょう。
濡れた靴でも滑りにくい素材であるかどうか、しっかりと確認するようにしましょう。
◆汚れにくさ、掃除のしやすさも重視する
安全性と同様に配慮したいのが、掃除のしやすさでしょう。
三和土やアプローチは、埃や靴に付いた泥、雨などで汚れやすい場所です。
汚れが目立ちにくく、汚れても落としやすいことは、
美しい空間を保つためにも重要なポイントです。
一般的にすべりにくい特徴を持つタイルは、表面が凸凹しているので、
どうしても汚れが付着しやすくなるようです。
美しく保つためには、こまめなお手入れが必要なのは否めませんが、
一般的に、白や黒のタイルに比べ、グレー系やベージュ系の方が
泥汚れが目立ちにくいといわれています。
一般的なタイルのお手入れは、汚れが溜まりやすい目地の部分の埃を取り除き、
必要であれば雑巾で水拭きをしましょう。
デッキブラシでの水洗いや洗剤等での洗浄なども挙げられますが、
選んだ商品に合わせたお手入れ方法を事前に確認しておくことも大切です。
商品によっては、汚れがつきにくい独自の加工を施したタイプもみられます。
◆ショールームで確認を。
モデルハウスなども参考に商品を選ぶ際には、カタログだけでは色合いや素材感は
判断できないので、必ず実際の商品を確認することにしましょう。
ショールームで比較検討したり、見本を取り寄せてみてもいいでしょう。
太陽の光による色味の違いもあるので、できれば、施工現場で外壁材などと
合わせて確認することをおすすめします。
モデルハウスや分譲住宅などで気にいったコーディネートがあれば、
写真を取るなどして残しておきましょう。
分譲住宅の場合は、現実的な空間スペースに施工してあるので、
サイズや貼り方などの参考になるでしょう。
住宅コラム「フラット35 2か月連続で史上最低金利を更新!」

住宅金融支援機構(東京都文京区)が民間金融機関と提供するフラット35の
2019年10月の適用金利が発表されました。
◆融資率9割以下で返済期間が21年以上35年以下の 主力タイプの金利幅は…
1.11%(前月より±0.0%)~1.87%
と、今月は金利を据え置きました。
先月から続いている、フラット35史上最低金利を継続中で、金利1.10%台前半と、
魅力的なサービスを提供中です。
◆融資率9割以下で返済期間が20年以下の金利幅は以下の通りです。
1.06%(前月より+0.01%)~1.82%と、中期に関しては若干引き上げました。
◆融資率が9割超で返済期間が21年から35年以下のタイプの金利幅は…
1.37%~2.13%
◆融資率9割超で返済期間が20年以下のタイプの金利幅は…
1.32%~2.08%
以上のようになっています。
今月のフラット35は、全体的に金利を据え置きました。
ここ数か月で、金利が上がったのは5か月前のみで1.10%台前半となり
フラット35史上の低金利を継続し魅力的なサービスを提供中です。
フラット35を検討している方にとっては、引き続きうれしいニュースとともに
大きなチャンスを継続中です。
メガバンク、フラット35を含めた動きですが、多くの金融機関が一部金利を引き上げています。
また、変動金利は全ての金融機関が金利を据え置いていますが、
固定金利に関しては、ここ数カ月金利が下がり続けていた反動もあり、
10年から15年前後の中期固定金利が上昇に転じました。
今月の住宅ローンの全体的な動向を統括すると、金融機関によって判断がわかれましたが、
総じて上昇に転じた月と言って良いでしょう。
現在の長期金利の水準は行き過ぎだと考えていますが、足元では米国の低調な景気指標を背景に、
再び金利低下が起きており、再び住宅ローンの金利が低下する可能性もゼロではないと考えています。
とはいえ現在の住宅ローン金利は過去最低水準にあり、ここからさらに低下する余地は
わずかであることも確かです。
住宅ローンの借り入れ(借り換え)を検討している方にとって、
金利低下を待つほどのメリットはないでしょう。
消費税増税に伴い、住宅ローン減税が拡充されていることも消費者を後押ししています。
良い物件が見つかった方や、住宅ローンを借り換えることで、総返済額が圧縮できるかたは、
年内の住宅購入や住宅ローンの借り換えを検討してみてはいかがでしょうか。
そして今後の不透明な金利状況の可能性を考えると、フラット35は、借入時から完済時まで
全期間固定型の住宅ローン商品なので、今借り入れた方は35年後の完済時まで
ずっと低金利の恩恵を受けられる…というメリットがあります。
いくら借入時の金利がいくら低くても、何年後かには住宅ローンの返済に追われる生活…
そうなってしまっては元も子もありません。目先の数字にとらわれず、
しっかりとそれぞれの住宅ローン商品のメリット/デメリットを理解し、
家族のライフプランに合った住宅ローンを選択しましょう!!
※下記のサイトにて、フラット35の金利推移をご確認いただけます。
現在がどれほど低金利であるか?? ご参照ください。
http://www.flat35.com/kinri/index.php/rates/top
【フラット35】の利用を予定している方、住宅ローンの新規利用・借り換えをお考えの方など、
いずれにしても、早めに行動へ移すことをお勧めします!!
最後に、金利が上昇傾向に向かったとはいえ2019年10月の住宅ローン金利は、
過去最低水準で推移しております。
現在購入を検討している方はもちろん、住宅ローンを借り換えのタイミングを
見極めているという方にとって、金利が低いい今月は、検討する価値があります。
住宅ローン金利が最低水準にある、この機会を見逃さないようにしましょう。
住宅コラム 「フラット35への借り換え」

フラット35は、民間の金融機関と政府の住宅金融支援機構が
提携して取り扱う全期間固定金利型の住宅ローンです。
現在、住宅ローンの金利は、変動金利・固定金利ともに、
ほぼ過去最低水準となっており、フラット35も例外ではありません。
そのため、住宅ローンの借り換えを検討している方の中には、
借り換え先候補としてフラット35を考えている方も多いのではないでしょうか。
借り入れ期間中に金利が変動する心配がないフラット35は、
金利の上昇によって総返済額が増えることを避けたい方、
計画的に住宅ローンの返済へ取り組みたい方にとって、
大きな魅力がある住宅ローンです。
特に、数年前と比較して大幅に金利が低くくなっている今は、
住宅ローンを借り換えるのにおすすめのタイミングと言えるでしょう。
ただし、フラット35への借り換えには、メリットだけではなくデメリットも存在します。
たとえば、政府所管の住宅ローンであるフラット35は、
申し込みに一定の条件があり、また、繰り上げ返済の手続きも、
民間金融機関の住宅ローンと比較すると、やや自由度が下がります。
いずれも、知識さえしっかり身につけておけば対処可能なですので、
フラット35への借り換えを検討している方は、ぜひチェックしておきましょう。
◆フラット35に借り換えるための条件とは?
フラット35に借り換える際は、債務者(住宅ローンの契約者)や、
対象となる住宅に一定の条件が設けられています。
条件を満たしていない場合は、借り換えを申し込むことができないため、
まずはご自身のケースが条件に合致しているかどうかを確認しておきましょう。
特に「借り換え前の住宅ローンを1年間以上、滞納なく返済している」といった
借り換え独自の申し込み条件には注意が必要です。
●フラット35に借り換えるための条件
債務者の条件
・年齢 満70歳未満
・返済負担率(年収に占める年間合計返済額の割合)
年収400万円未満 … 30%以下
年収400万円以上 … 35%以下
・住宅ローンの返済実績
借入日から1年以上が経過していること
借り換えの申込日前日までの1年間、正常に返済していること
住宅の条件
・床面積
一戸建て住宅 … 70平方メートル以上
マンションなど … 30平方メートル以上
・技術基準
住宅金融支援機構が定めた技術基準に適合すること
住宅ローンの条件
・借入額 100万円以上8,000万円以下(1万円単位)
・借入期間 15年以上35年以内
・借入額に含められる諸費用
1.金銭消費貸借契約書の印紙代(印紙税)
2.融資手数料
3.抵当権の設定および抹消費用(登録免許税)
4.抵当権の設定および抹消時の司法書士報酬
5.適合証明検査費用(物件検査手数料)
6.借り換え前の住宅ローンを 全額繰上返済する場合に発生する
繰上返済手数料および経過利息
7.火災保険料・地震保険料
(借り換えの際に新規で保険契約する場合のみ)
◆住宅ローンの借り換えに共通するデメリットも押さえておこう
また、フラット35に限らず、住宅ローンを借り換える場合に
共通のデメリットもあります。
1つは借り換えのタイミングで諸費用がかかる点です。
新規借り入れよりも金額は少なくなりますが、
契約書に貼付する収入印紙代や金融機関に支払う融資手数料、
抵当権の移動にともなう登録免許税や司法書士報酬などが必要です。
(ただし、これらの諸費用の一部は借入額に含めることも可能です。)
また、当然ながら借り換えを申し込む手続きが必要になるうえ、
住宅ローンの審査も改めて受ける必要があります。
フラット35の場合、審査は、提携金融機関と住宅金融支援機構の
2か所で行われるため、民間の住宅ローンよりも
日数がかかるケースがほとんどです。
借り換えの申し込みから契約まで、1か月程度を見込んでおくと良いでしょう。
◆フラット35からフラット35に借り換えるケース
それでは、現在借り入れている住宅ローンの種類(フラット35、変動金利など)別に、
フラット35に借り換えることで、どのようなデメリットがあるかを考えてみましょう。
まずは、フラット35からフラット35へ借り換える場合です。
現在のフラット35の金利は、10年前との比較で2%以上、5年前でも1%以上下がっているため、
借り換えによって総返済額を圧縮できる可能性が高いでしょう。
デメリットとして意識しておきたいのは、借り換え前と借り換え後の金利差によっては、
総返済額が変わらない(もしくは、諸費用がかかるぶんマイナスになる)
ケースがある点です。
これを避けるためには、民間の金融機関や住宅金融支援機構が
ホームページ上で公開しているシミュレーションを活用しましょう。
借り換え後の総返済額がどの程度変化するかをチェックしましょう。
フラット35は、全国300以上の金融機関と提供しており、
国内で取り扱っていない金融機関はほとんどありません。
いずれも、提供元は住宅金融支援機構であり、フラット35の仕組み自体は同一です。
しかし、「住宅ローン金利」と「融資手数料」については、
フラット35を提供する金融機関によって異なります。
融資手数料が安く、金利も住宅金融支援機構のホームページに
記載されている最低水準で提供しているフラット35がおすすめです。
◆変動金利・期間固定金利からフラット35に借り換えるケース
それでは、民間の住宅ローンからフラット35に借り換えるケースを見てみましょう。
変動金利や期間固定金利(5年固定、10年固定など)の場合は、
フラット35に借り換えることで、金利を固定し、将来の金利上昇リスクを
なくすことができる点がメリットです。
また、長期固定金利の場合は、民間の金融機関よりもフラット35のほうが、
金利面で有利な場合が多く、金利差が1%以上あれば、借り換えることで、
総返済額が膨らんでしまうケースは少ないでしょう。
フラット35の審査は、民間の住宅ローンと比較すると、借入額・年収などの基準が明確で、
審査に通りやすい点もメリットです。
デメリットとして意識しておきたいのは、変動金利や期間固定金利からの借り換える際は、
フラット35のほうが、借り入れ金利が高くなるケースが多いため、
総返済額が増加する可能性がある点です。
将来の金利上昇リスクに備えるためのコストと割り切って考えることもできますが、
必ずシミュレーションで返済額をチェックし、無理なく返済できる範囲に収まっているかどうかを
確認しましょう。
また、金利を固定するということは、将来、金利が下がった場合、
低金利の恩恵を受けにくくなることでもあります。
現在の住宅ローン金利は、ほぼ底値と言われており、
ここからさらに金利が大幅に下がるケースは考えにくいと言えますが、
万が一将来、今以上に住宅ローンの金利が下がった場合は、
その時点で再度の借り換えを検討するのも1つの選択肢でしょう。
なお、フラット35で繰り上げ返済する場合は、通常100万円以上から、
また原則として電話での手続きが必要になります。
ネット銀行や、市中銀行のインターネットバンキングのように、
1円単位で繰り上げ返済をできる金融機関も多いことを考えると、自由度が低い点がネックです。
ただし、住宅金融支援機構が提供するWEBサービス「住・My Note(す・まいノート)」に登録することで、
フラット35の繰り上げ返済を10万円から手数料無料で行うことができるようになります。
繰り上げ返済をしたい日の1か月前までに申し込む必要があるなど、
民間の住宅ローンの自由度の高さには及ばないものの、対処法の1つとして
知っておくと良いでしょう。
◆フラット35の金利は最低水準。賢く借り換えよう!
フラット35の金利は、2019年現在、歴史的に見るともっとも低水準となっています。
この低金利の恩恵を受けるために、今からフラット35への借り換えを
検討している方も多いでしょう。
フラット35には、比較的低い金利で全期間固定金利の住宅ローンを
利用できるという、非常に大きなメリットがあります。
「諸費用」や「金利差」、「繰り上げ返済の利便性」といった部分では、
注意すべきデメリットはあるものの、金利の変動リスクを感じずに
住宅ローンを利用したい方にとって、優先順位の高い選択肢であることに
変わりありません。
借り換えの候補としてフラット35を検討されている方は、
今回お伝えした対処法も参考に、返済額とリスクのバランスを上手に取りつつ、
賢い借り換えを実現させましょう!
住宅コラム 「タンクレストイレのメリットとデメリット」

家族が日々使用するトイレは、身近な設備機器のひとつです。
住宅用のトイレには、いくつかのタイプがありますが、
タンクの有無によって、タンク式とタンクレスに分けることができます。
タンク式とは、便器と便座、水をためておくタンクを組み合わせたものです。
タンクレストイレは、タンクは用いず、便器と便座のみのタイプです。
家づくりの際には、便器と便座を組み合わせたタンク式とタンクレストイレと
どちらを選ぶか悩む方も多いでしょう。
最近では、各メーカーからさまざまな工夫を施したタンクレストイレ商品も提案されており、
タンクレスを検討するケースも増えてきているようです。
それぞれにメリットデメリットがあるので、特徴を理解して選ぶことが大切です。
◆タンクレストイレ、5つのメリット
①連続して水を流すことが可能
一般的にタンク式トイレの場合、タンクに貯めた水を利用するので、
水が貯まるまで洗浄することができませんが、タンクレスの場合、水道直結方式なので、
連続して水を流すことが可能です。
②節水機能も高い
メーカーや商品にもよりますが、タンク式に比べ節水性を高めた商品がみられます。
各メーカー独自の技術を取り入れ、少ない水で汚物を排出可能なタイプが揃っています。
③空間が広々とする
タンクがないため、空間を広く使うことができるのも特徴です。
タンク分の奥行が広がり、高さもないので、限られたスペースでも設置しやすいでしょう。
④インテリア性が高い
タンクレストイレのデザイン性は高まっており、各メーカーから形状やカラ―に
こだわったタイプが提案されています。
モノトーン系の色合いや便蓋にカラーバリエーションを揃えたものまで、
選び方によって、心地よく個性的な空間づくりが楽しめるでしょう。
⑤すっきりとしているので、掃除がしやすい
タンクが無く、機器自体の凸凹や継ぎ目などが少ないので、掃除がしやすいのもメリットです。
すっきりしているので、空間の床や壁の掃除などもしやすいでしょう。
◆タンクレストイレ、5つのデメリット
①手洗い器が必要になる
タンク式の場合、手洗い付きのタンクを選べば、別に手洗い器を設けなくても不便はありません。
しかし、タンクレスの場合は設置する必要があります。
メーカーや商品によっては、便器とトータルにコーディネートできる手洗い器付きの収納キャビネット、
空間を有効に使用できるタンクレス専用の手洗器を揃えているタイプもみられます。
②温水洗浄便座だけを取り替えられない
タンクレストイレは、便座一体型なので、便座だけを取り替えることができません。
③停電時の使い勝手に注意
タンク式と異なり、洗浄水は電気が無いと流れません。
停電時には手動などで流すことになりますが、水を補充する必要があります。
商品によっては、乾電池などで動かすことができるタイプもあります。
④水圧を事前に確認する必要も
タンクレスでも、一般のタンク式と同じ条件での使用が可能なタイプが揃っていますが、
リフォームの場合など、条件によっては難しいケースもあります。
設置できるかどうか、事前に設計担当者に確認するようにしましょう。
⑤タンク式に比べると価格が高い
メーカーや商品、搭載されている機能や性能によりますが、一般的に、タンク式トイレに比べて
価格の高い商品が多いでしょう。
ただ、タンク式でも高機能の温水洗浄便座を組み合わせるなどすれば、価格は高くなり、
低価格のタンクレスと変わらない、もしくは高い場合もみられます。
◆タンクレストイレのプランニングの注意点
タンクレストイレを取り入れる場合は、便器と同時に手洗器のプランを検討することがポイントです。
トイレ内での動き方を考慮して、それぞれのレイアウトを検討することが大切です。
また、プランニングにもよりますが、タンク式に比べると壁面が広く感じることがあります。
壁紙の用い方など、個性的なコーディネートを楽しむこともできます。
タンクレストイレに限りませんが、最近では、リフォーム向けの商品も増えてきています。
一日程度で交換も可能なトイレなど揃っているので、条件に合わせて取り入れてみても
いいでしょう。
◆ショールームで実物の確認を
トイレ機器を選ぶ際には、必ずショールームで確認することが基本です。
最新の機器だけでなく、トイレスペースの中でのボリュームなどを
確認できるような空間展示としたり、実際に水の流れなどを確認できるコーナーを
設けたショールームも増えてきています。
各メーカーそれぞれ特徴があるので、実際座ってみたり操作するなどして、
水の流れ方や洗浄方法、掃除のしやすさなどをチェックするようにしましょう。
また、ショールームによっては、実際のトイレに新商品を設置している場合もあります。
機会があれば使用し、新しい性能や機能の使い勝手を確認するのもおすすめです。