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住宅コラム「子育て世代のための設備と建材」

◆ポイントは、家事ラク・安心&安全・コミュニケーション
家族構成やライフスタイルによって異なりますが、
多忙な子育て世代が新築やリフォームを検討する際には、
「日々の家事が少しでも軽減できること」
「安心で安全な暮らしが維持できること」
「子供とのコミュニケーションが図りやすい住まいとすること」
などの希望を挙げる方も多いのではないでしょうか。
家事が軽減されることによって子供とのコミュニケーションを図る時間が増えたり、
家庭内事故が起きにくい工夫や防犯性を高めることで、不安をなくし、
安心して子供を育てることもできるでしょう。
◆家事がラクになる・時間を節約できる
●汚れにくく、掃除のしやすいキッチン・バスサニタリーや内装材
掃除のしやすい工夫は、設備機器や建材など随所にみられます。
たとえば、キッチンであれば、メンテナンスが楽な換気扇、
素材や形状に工夫を施したガスコンロ、
汚れがつきにくく掃除が簡単なキッチンパネル、
お手入れがしやすいシンクの排水口などです。
システムバスでは、乾きやすい床材や掃除が簡単な排水口など、
トイレであれば、形状や洗浄機能などによって、汚れにくく、
掃除がしやすいタイプは標準的となってきています。
また、床材として多く用いられるフローリングは、
表面仕上げや特殊な加工を施すなどして、
汚れにくく、傷もつきにくい機能を持つタイプも豊富に揃っています。
壁に用いるクロスなどでもお手入れしやすい機能を持たせた商品が増えています。
いずれの商品も、各メーカーに特徴があるので、
ショールームでは、実験などを通して、
機能性や清掃性を確認することが大切でしょう。
●洗い物の時間が削減できる食器洗浄乾燥機
食器洗浄乾燥機も人気の設備のひとつです。
システムキッチンのフロアキャビネット部分にビルトインするのが一般的で、
前開きタイプ、引き出しタイプなどがあります。
多く取り入れられるのは、幅45センチ程度の引き出し式でしょう。
後片付けが楽になること、節水効果が望めること、食器が衛生的なこと、
気分的に余裕ができ、ゆっくり家族と過ごす時間が生まれることなどがメリットです。
●いつでも洗濯物が干せる浴室換気暖房乾燥機&室内物干し
浴室換気暖房乾燥機は、換気、乾燥、暖房等の機能を持ちます。
カビの発生を抑えられること、寒い季節でも温かく入浴できることなどがメリットです。
また天気を気にせず洗濯物が干せることも、洗濯物が多い子育て世代には重宝する機能でしょう。
梅雨時だけでなく、花粉症で外干しできない場合でも使い勝手がいいものです。
システムバスであれば、オプションとして設定されているので、
予算を含めて検討するようにしましょう。
また、室内に物干しスペースを設けるプランも注目されています。
室内物干し用のバーやユニットなどの商品も揃っています。
洗面脱衣室や寝室などに設置したり、サンルームを利用する方法なども考えられるでしょう。
●フルオート(全自動)タイプの給湯器(給湯システム)
熱源(ガスや電気)に関わらず、給湯器(給湯システム)には、
「オート(セミオート)」と「フルオート(全自動)」タイプなどが揃っています。
「オート」は自動的にお湯をはり、設定した水位で停止、追い焚き、設定温度で保温するものです。
「フルオート」は、これらに自動足し湯機能が付いたものです。
いずれも、沸かす際に、お風呂の様子を気にせずに他の家事などに集中できるのがメリットでしょう。
リモコンには、操作方法などを音声で知らせる機能などがみられます。
キッチンと浴室間の会話ができる機能などは、入浴中の様子も分かるので安心です。
●いつでも気持ちよく入浴できる保温浴槽
湯温が低下しにくいように断熱効果を高めた保温性能の高い浴槽も一般的となってきました。
子供は夕方、ご主人が深夜というように、入浴時間がばらばらな家庭でも
追い焚き機能を使用することが少なくなり、いつでも気持ちよく入浴できるのがメリットです。
エネルギーを無駄にせず光熱費の削減にもなるでしょう。
◆安心・安全を確保する
●輻射熱で暖かく、空気が汚れない床暖房床面を加熱して
その床表面から放射される輻射熱によって暖房する床暖房も人気の暖房設備です。
輻射熱は人体にあたっても暖かく感じますが、同時に部屋の中の壁や天井、家具などにも吸収され、
それらが再び放射されることで、室内の空気を暖めるものです。
特徴は、部屋全体の温度にムラがなく、均一な暖かさを保つこと、空気が乾燥しないこと、
石油やガスストーブのように室内で燃焼しないので、空気が汚れる心配がないことです。
また、ストーブのように機器本体が露出しないので、子供たちが部屋を走り回っても安心、
というメリットもあるでしょう。
●空気の質を高める調湿機能付きの内装材
空気の質を高める調湿機能を持った壁材や天井材も増えてきています。
多く用いられるビニールクロスにも調湿性を持たせたタイプもありますし、
吸湿性や保温性などにも優れる珪藻土や漆喰などの塗壁の商品も一般的になってきました。
●ベビーカーや大きな荷物を持っていても出入りしやすい玄関引き戸
玄関扉のスタイルには、開き戸(ドア)と引き戸がありますが、
最近注目されているのが引き戸タイプです。
扉を横にスライドさせるため、限られたスペースでも、広い開口部を得られること、
開け放しておいても扉が邪魔にならないことが特徴です。
また、好きな位置で止めておくこともできるので、ドアストッパーの必要なく、
大きな荷物を持っていたり、ベビーカーなどでも出入りしやすいのも魅力です。
子供の手を引いて、出入りできるので、安心でしょう。
●家族誰もが使いやすいキーシステム
防犯面では玄関扉の鍵にも配慮したいものです。
一般的な住宅で主に用いられているのは、シリンダーキーですが、最近では、
電動で施解錠するシステム(電池錠・電気錠)も多くみられます。
例えば、ボタンを押してICカードをかざすだけで施解錠できるだけでなく、
携帯電話や電子マネー対応カードで操作できるタイプもあります。リモコンキーを身につけ、
ドアのボタンを押すと解錠することができるシステムもあります。
また、リモコンキーをポケットに入れておけば、近づくだけで解錠が可能なもの、
ボタンを押すだけで解錠するものがあるので、家族の年齢やライフスタイルに適した、
誰もが使いやすいシステムを選び、鍵の閉め忘れなどを防ぐようにしましょう。
●留守でも安心、テレビ機能付き(モニター機能付き等)ドアホン
多くの方が取り入れるのがテレビ機能付きドアホンです。
訪問者を映像で確認できるだけではなく、さまざまな機能が付加された製品が多くみられます。
特に撮影画像や録画機能の性能が高まってきているので、
留守中の不審な訪問者などを確認することができるでしょう。
外出先でも訪問者を画像やメールで確認することができる機能などもあるので、
家族構成やライフスタイルに合わせた機能を持つタイプを選ぶようにしましょう。
●家庭内での危険から子供を守るチャイルドロック
設備機器や室内建材などには、チャイルドロックが設定された商品も多くみられます。
たとえば、システムキッチンであれば、包丁を収納する引き出しなどに設けられています。
また、加熱機器(コンロ・IHクッキングヒーター)などにもみられます。
浴槽での事故を防ぐため、浴室の出入口や洗面脱衣室に設けられる扉にも設定されています。
その他、指挟み防止機能を持つ折れ戸などもみられるので、お子さんの年齢に合わせて、
必要なタイプを取り入れるようにしましょう。
◆子供とのコミュニケーションを図りたい
●料理をしながらコミュニケーションが図れる対面キッチン
対面キッチンのメリットは、家族から孤立せずコミュニケーションがとりやすいことです。
子育て中であれば、調理をしながらでも、リビングやダイニングにいる子供の様子が分かり安心、
ということになります。
また、カウンターを設けたタイプであれば、配膳や片付けの際に一時的に置くことができるので、
お手伝いをしてもらいやすいです。
また、広めのカウンターは、勉強机の代わりになることもあります。
作業しながら、宿題をみてあげることもできるでしょう。
レイアウトにもよりますが、ダイニングやリビング側を向いていることで、
テレビを見ながらキッチン作業ができる場合もあります。
忙しい朝に、ニュースや天気予報をチェックしつつ、朝食やお弁当の用意をすることも可能です。
●子供の遊び場や昼寝スペースにもなる畳スペース
和室や畳スペースの魅力は、床に直に座る、床座の暮らしができることでしょう。
ごろっと横になったり、リビングにつなげることで、くつろぎの場も広がり、
さまざまな使い方ができるのがメリットです。
リビングからも様子が分かり安心なので、幼い子供の昼寝スペースとして利用できますし、
おもちゃを広げて遊び場にもなります。
ひな人形や五月人形などを飾る空間としても適しているでしょう。
床材としては、イグサの畳だけでなく、紙を用いた畳風の床材なども建材メーカーから出ています。
さまざまな色を揃えたタイプもあるので、インテリアに合わせて取り入れることができるでしょう。
◆まとめ
子育て世代が重宝する、さまざまな特徴を持つアイテムがありますが、
暮らしやすい住まいをつくるためには、間取りや空間づくり全体のバランスが重要です。
また、今の暮らしだけでなく、子供が成長した後の将来を見越したプランニングが大切なのは
言うまでもありません。
いずれを取り入れる際にも、ショールーム等で、実際の機器や建材、機能性などを確認し、
わが家にとっての優先順位を明確にしつつ、比較検討することが重要なポイントとなります。