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2019-05-25 11:29:00

住宅コラム「天井材の種類と特徴&選び方のポイント」

◆インテリアのイメージを左右する天井仕上げ材

 

床や壁、天井といった内装材は、インテリアイメージを左右するとともに、

快適さにも影響を及ぼすものです。

 

しかし、天井仕上げ材は、どちらかというと色や柄を楽しむことも、

手で触れることも少ないです。

 

その為、床材や壁仕上げ材に比べ、それほどのこだわりもなく、

設計担当者やインテリアコーディネーターにおまかせ、

ということも少なくありません。

 

しかし、最近では、さまざまな機能を持つ素材も多くみられます。

空間デザインはもちろん用途に合わせて、充分に検討する必要があります。

 

◆工法では、乾式工法と湿式工法に分けられる

 

一般的な住宅の居室の天井材には、さまざまな素材がありますが、

工法では、乾式工法と湿式工法に分類することができます。

 

●乾式工法

 

クロス(ビニール・紙・織物)、木質系(無垢材・合板・繊維板)、

無機質系(ロックウール板・石膏ボード)など。

 

一般的に、乾式工法は、商品バリエーションも豊富で施工がしやすく、

張替えもしやすいのが特徴でしょう。

 

●湿式工法

 

漆喰や珪藻土、モルタルなど、塗装や左官仕上げを用いたもの

その素材感はもちろん、天井の形状に合わせ継ぎ目のない仕上げが

可能なのが魅力です。

 

◆一般的な居室の天井仕上げはクロス、木質系、無機質系など

 

一般的な居室の天井であれば、壁材と同様にクロスが多く用いられます。

 

クロスには、ビニール、紙、織物(布)などがありますが、

最も多く用いられているのがビニールクロスです。

 

塩化ビニール樹脂などを主な素材とするビニールシートに紙などを裏打ちしたもので、

商品バリエーションが豊富なこと、施工がしやすいことなどが特徴です。

 

紙クロスは、パルプが原料の洋紙を原紙に、プリントやエンボス加工を施したもの、

和紙や月桃紙、一年草のケナフなど原料としたものなどがあります。

 

織物には、平織りや綾織、不織布などがあり、温かみのあるテクスチャーや

重厚感が魅力でしょう。

 

また、床材や建具とコーディネートして木質系を合わせるプランもみられますし、

壁に自然素材(漆喰や珪藻土)を用いる場合などは、天井も同じ素材とすることもあります。

 

本格的な和室であれば、銘木にこだわるケースもあるでしょう。

 

天然木を薄くスライスして合板に貼った天然木化粧合板や

天然木の木目をプリントして貼り付けた製品なども揃っています。

 

リビングからつながる畳コーナーやモダンなデザインの和室では、

クロスを用いてシンプルに仕上げるケースも多いでしょう。

 

その他、無機質系の天井材は、パネルやボード状となっているタイプが多く、

機能を持たせた商品が揃っています。

 

◆間取りプランに合わせた性能を持つ天井に

 

天井には、壁と同様に耐久性はもとより、耐火性、断熱性や遮音性などが求められます。

 

もちろん、仕上げ材だけでなく下地や構造も関係してくるものなので、

間取りプランに合わせて、設計担当者と検討することが大切でしょう。

 

天井材に用いられる素材の基本的な性能をみてみると、

天然木であれば吸湿性や断熱性が高く、木質繊維を基材としたものは、

断熱、吸音性などに優れています。

 

また、ロックウール基材を用いた天井材は断熱性、吸音性などが高く、

主に壁や天井のクロス下地に用いられる石膏ボードは、耐火、遮音、断熱などの

性能を持つものです。

 

最近では、既存のクロスの上から施工できるタイプなど

リフォーム向けの商品も多くみられるので、現場の状況などを考慮して

上手に取り入れるといいでしょう。

 

◆天井仕上げ材にみられる性能・機能

 

天井仕上げ材の商品としては、消臭や抗菌などの機能を持たせたり

部屋の湿度が高くなると湿気を吸収、乾燥すると放出する調湿性能を付加させたり

ホルムアルデヒドの吸着や分解をすることができるものなどがみられます。

 

また、汚れにくく、メンテナンスの楽な商品などもみられるので、

床や壁などの機能も考慮し、用いる空間に適したものを選ぶようにしましょう。

 

たとえば、納戸やクロゼットなどでは調湿機能を持つ商品を取り入れたり、

寝室には空気をきれいにする効果のあるものを、ペットの臭いが気になるのであれば

消臭性能のあるタイプを選びましょう。

 

また、リビングなど部屋の音の響き過ぎを抑えたいのであれば、

吸音性にすぐれた素材を取り入れるのもひとつの方法です。

 

本格的なホームシアター、ピアノ室などであれば、吸音性や遮音性を持ち、

音の響きを楽しむことのできる、防音室用の天井材を採用しましょう。

 

◆空間に広がりを生み出す内装コーディネートを

 

天井材は素材だけでなく、選ぶ色によっても、居心地のよさは変わるものです。

 

居室の使用目的や空間デザインにもよりますが、

一般的には、床から壁、天井へと、明るい色合いにしていくか、

壁と天井を同色とするとバランスがいいでしょう。

 

天井を高く感じさせ、空間に広がりを感じさせる、白や明るいベージュ系の素材が

多く選ばれています。

 

一方、色味のある天井は、落ち着いた雰囲気を生み出すので、ベッドルームなどに

取り入れることもあります。

 

リラックスするために少し暗めの色合いを選んでもいいでしょう。

 

クロスの天井材であれば、無地のものか方向性のない柄のもの、

美しい仕上がりのためにある程度厚みのある製品が

好まれているようです。

 

◆まとめ

 

天井材を選ぶ際には、カタログだけでなく必ず実物見本で確認することです。

 

ショールームでは、大きめのサンプルでチェックすることはもちろん、

床材や壁材と合わせて検討するようにしましょう。

 

可能であれば、垂直にした壁材サンプルと直角になるように下に向け、

色味の雰囲気を確かめましょう。

 

天井材は、直接、手で触れることはないので、テクスチャーよりも

色味、太陽光や照明の反射などの効果を意識して選んでもいいでしょう。

 

細かな機能性に関しては、専門的な部分もあるので、具体的にどのような性能なのか、

ショールームアドバイザーの説明などを参考に、確認することが大切です。

 

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