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2018-11-28 17:01:00

住宅コラム「平屋の魅力と注意点」

日本の住まいはもともと平屋建てが主流でした。

平屋建ての住まいは、家と庭の関係がきわめて大切にされてきました。

敷地に余裕があれば、やはり平屋に住むというのは理想といえるかもしれません。

 

階段の上り下りもなく、ワンフロアで天井も高くとれ、

開放感のある空間で過ごせるということは、居心地のよいものです。

 

さらに気軽に外に出て自然と触れ合うことができるというのも

魅力のひとつといえるでしょう。

 

 

◆内部空間と外部空間

 

木造住宅において、間取りと構造はきってもきれない関係です。

 

したがって平屋の間取りは、2階の柱の位置や壁のことを考えなくても良いので、

間取り計画は構造計画ともいえます。

 

平面が美しければ立体である構造も美しいといえます。

 

かつて農家の家などは、土間やいろりの上部に力強く美しい骨組みが見られました。

 

構造の美しさは、当然屋根の美しさにつながります。

 

童謡(こいのぼり)の唄の中にも「瓦(いらか)の波と雲の波」と唄われたくらい、

屋根には美しさがあったのです。

 

現代の家は、内部空間は豊かですが、外部空間は内部ほど豊かではないかもしれません。

 

建物の本来の豊かさとは、内部空間の豊かさが外部空間にもつながっていると言われております。

 

 

◆注意したい通風と採光

 

●通風

 

平屋建ては、あまり混みいった間取りにすると、壁が多くなることにより通風の妨げになり、

風が通りにくくなってしまいます。

 

したがって周囲環境を読み、建物の配置と平面計画は十分に配慮することが大切です。

 

特に風の道はいくら入口が大きくても、出口が小さければ十分な通風は期待できません。

入口も出口も同じくらいの大きさの窓がほしいところです。

 

無理な場合は、高窓や地窓を設けて風を通すことを考えましょう。 

 

 

●採光

 

平屋建ては、建物の中心部や北側などに直射光が得られない部屋や場所があります。

 

これらは間接的に光を取り入れて明るい光環境をつくり出す工夫が必要です。

 

「間接的に取り入れて」とは、光の反射と拡散です。

 

例えば北側の部屋であれば、高い位置に窓を設け、ほどよく安定した光を取り入れます。

また、欄間やガラリを設けたり、建具も一部型ガラスを入れるなどの工夫をすることです。

 

一般に南側の光はまぶしくて変化も大きく、熱も同時に室内へと入ってきますが、

北側の光は変化が少なくてそれ程熱も入ってこないので、書斎などの空間に適しています。

 

さらに平屋の家は、トップライトでどこにでも光を取り入れることができます。

熱や結露に留意してトップライトを活用しましょう。 

 

 

◆平屋のつなぐ魅力

 

平屋の魅力は、庭との親和性です。

 

室内にいても外の風景をいかに取り入れ、

そして内とも外ともいえない曖昧なスペースをつくることがキーポイントなのです。

 

かつては土間や縁側がその役割を果たしていました。

現代の家づくりでは、デッキやインナーテラスといえるでしょう。

 

これらは特に人気があります。

その理由はリビングやダイニングとの一体感です。

 

平屋建ての安定感のある外観のデザインと空間の広がりをみせるデッキは

平屋建てならではの景観をつくってくれます。

 

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