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2021/04/27

住宅コラム 「トイレのドアの開き方!!」

住宅コラム 「トイレのドアの開き方!!」

 

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現在のトイレのドアは、住宅の場合は外開き、公共施設では内開きが一般的です。

 

それには理由があります。

 

今回はトイレのドアの開き方によるそれぞれのメリット、デメリットをお伝えします。

 

◆部屋のドアの内開きが基本、ではトイレの場合は?

 

ドアの内開きとは部屋の内側に向かって開くこと、

外開きはその逆で部屋の外側に向かって開くこととなります。

 

一般的に住宅の場合、部屋に入るドアは、廊下から室内に向かって押して入る開き方、

つまり内開きが基本です。

 

その理由は、外開きではいろいろと不便なことが起きる可能性があるからです。

 

廊下は狭く逃げ場がありません。

 

そんな狭い廊下側にドアを引いて開けるには、身体をねじったりよけたりする

必要があります。

 

また狭い廊下側にいきなりドアが開けば、廊下を通っている人と

ぶつかる危険があります。

 

その点、部屋に向かって押して入るように開けば、

出入りはスムーズですし、危険もありません。

 

またドアを通じて部屋に招き入れるという意味からも、

部屋のドアは内開きであるのが自然です。

 

しかしトイレのドアとなると話は別です。

 

築年数が新しい家は外開きが多く、古い家では内開きの家も多く見られます。

 

年代によって開き方が違うのにも、理由があるのです。

 

◆古いトイレのドアは内開きが多い

 

30年より古い住宅の場合、トイレのドアは内開きの仕様が多いです。

 

もちろん面積が狭く便器にぶつかってしまうような場合は、外開きになります。

 

しかし、トイレは狭い廊下に面して作られていることが多いため、

中に開く余裕がある場合は、内開きにするケースが多く見られました。

 

その際は、トイレの床は敷居より一段下げて作るのが一般的です。

 

その寸法は約10cmと、かなり大きな段差となり、

バリアフリーでは、よく問題になる箇所でもあります。

 

ではなぜ、段差を作るかと言えば、ひとつめの理由として、

トイレのスリッパがドアに引っかからないようにするためです。

 

内開きでドアを開ければ、床に置いたスリッパにぶつかってしまいます。

 

そこでスリッパの高さの分、床を下げることで引っ掛かりを解消しました。

 

また以前のトイレは床をタイル張りにして、

水を流して掃除ができるよう、床に排水口を作る家もよくあります。

 

そうなれば当然、水があふれないよう、

トイレの床は廊下より一段下げて作る必要があったのです。

 

◆新しい住宅のトイレのドアは外開きが基本

 

新しい住宅ではトイレのドアは外開きが基本です。

 

これは、トイレの中で脳溢血で倒れるケースが多くなり、

その際に倒れた身体が邪魔になり外からドアを開けて助けに入れないこと

などが周知されたことによります。

トイレのドアが外開きなら、中で人が倒れていてもすぐに助けに入ることができます。

 

住環境と健康に関する意識が高まるにつれ、トイレのドアに限っては

外開きの方が安全性が高いと考えられるようになったのです。

 

リフォームでも、1990年代頃からバリアフリーリフォームが一般的になり、

床の段差を無くしたり手すりを付けたりといった工事が増え始めました。

 

そうなると、困るのがスリッパ置き場です。

 

トイレの床の段差を無くしてバリアフリーにすると、

内開きドアではトイレのスリッパを引っ掛けてしまいます。

 

そこで段差の解消と一緒に、ドアを外開きにするリフォームも増えるようになりました。

 

健康意識が高まり、バリアフリーで床に段差の無いトイレが増え、

洋式便器が増えて掃除が楽になり、トイレの床に排水口を作る家も少なくなり、

このような変化と共に、トイレのドアも自然に外開きが増えていったのです。

 

ただし外開きのデメリットである、廊下にいる人と衝突しやすいという面については

対策をしておかなければなりません。

 

例えば、通行人とドアがぶつからないようドアの周辺を壁より引っ込ませたり、

ドア幅を小さくしてジャマにならないようにしたりなど、

安全で使いやすい外開きの工夫が必要です。

 

◆トイレのドアのメリット・デメリット

 

住宅のトイレにおける、内開きと外開き、

それぞれのメリット・デメリットを改めてお伝えします

 

内開きのメリットは、ドアを開けても廊下にいる人と衝突する危険が無いこと、

ドアを開け放したままでも通行の邪魔にならないことです。

 

デメリットは、床に段差が無いとスリッパとぶつかってしまうこと、

狭いトイレでは中で身動きがとりにくくなること、

もちろん車いすでは更に使いにくく、また中で倒れた時に身体がジャマになり

外から助けに入れないなどです。

 

 

外開きのメリットは、狭いトイレでも中で身動きが取りやすいこと、

ドアの開閉の際にスリッパがジャマにならないこと、

中で倒れても外から助けに入りやすいことです。

 

デメリットはドアを開けた時、外にいる人とぶつかる危険があることです。

 

このように考えていくと、ドアを開けた時の危険さえ防ぐことができれば、

トイレは外開きが便利であることがわかります。

 

 

◆公共のトイレは内開きが基本、その理由は?

 

このように、住宅のトイレのドアは、現在は外開きが主流ですが、

デパートや駅などの公共の場では内開きが主流です。

 

理由は、勢いよくドアを開けると外で待っている人とぶつかりケガをする恐れがあること、

また空室の時にドアを開け放しておくと通行のジャマになるからです。

 

更に外開きは、鍵のかけ忘れで誤って開けられてしまうと対処できず、

丸見えになってしまうというデメリットもあります。

 

内開きなら内側からパッと手で押さえればドアを閉めることができ、

万が一外から押されても押し返すことができます。

 

つまり内開きは防犯に強く、空室で開け放っておいてもジャマにならず、

何より空室がひと目でわかるというメリットがあるため、

公共のトイレの主流となるのです。

 

◆新しいトイレドアの形、 引き戸やスライド折れ戸で更に便利に

 

さて、現在の家づくりのトレンドでは、トイレのドアは内開きor外開きという2択から、

もっと便利で安全なドアが登場しています。

 

例えば、引き戸にすれば、開け放しても廊下側のジャマにならず、

狭くても比較的身動きがしやすく、車いすでも使いやすいなど、

内開きと外開きの弱点をカバーしながら更に安全に暮らせるようになります。

 

引き戸を取り付ける袖壁が無い場合は、開き戸よりも室内外に干渉が少ない、

折れ戸のような形状のドアもあります。

 

トイレのドアの開き方ひとつでも、これだけ様々な理由があります。

 

新築やリフォームの際には、日々の暮らし方をよく確認し、

細やかな配慮で本当に暮らしやすい家づくりを考えましょう。

2021/04/17

住宅コラム 「自然の力を利用した涼しい家!!」

住宅コラム 「自然の力を利用した涼しい家!!」

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地球温暖化が進み、夏の暑さが年々増しています。

 

夏本番になると、家の中にいたとしても熱中症になる恐れも指摘されるほどです。

 

そこで、確実に涼を求めるなら冷房をすればよいのですが、

クーラーがどうしても苦手な人、そこまで冷やさなくてもいい、

という人には自然の力を利用した涼しい、家(住まい)という考え方があります。

 

◆自然の力を利用した涼しい家

 

冷房などに頼りきらず、自然の通風、換気、日射遮蔽、植栽の効果によって

「夏に涼しく住むことのできる家」のことです。

 

イメージとしては、自然の力を利用して涼を得る、

どちらかというと受け身的(=パッシブ)な方法です。

 

この方法で涼を得るためには、住まいの断熱性能がよいことは必須条件です。

 

現在の家では当たり前ですが、高断熱、高気密の仕様となります。

 

◆日射遮蔽と通風が二大ポイント

 

自然の力を利用した涼しい家にする際に特に気をつけたいのは「日射の遮蔽」対策です。

 

夏場の日射エネルギーをいったん家の中に取り込んでしまうとなかなか外へ逃がすことが難しくなるため、

屋根、外壁、窓からの日射遮蔽を十分に検討しなければなりません。

 

その上で効果的な通風を得て、熱を逃がすことです。

 

この二つが「自然の力を利用した涼しい家」の大きなポイントになります。

 

◆窓の日射対策には「庇」「すだれ」「植栽」が有効

 

窓の日射対策では高性能の窓ガラスを使用することも大切ですが、

その窓に直接日射が届かなくする工夫が必要です。

 

その代表的なものに「深い軒」や「庇」、「すだれ」や「植栽」などがあります。

 

いずれも建物の外側できちんと日射を遮蔽することで、室温の上昇を防ぎます。

 

また、日射を遮蔽する面の位置ですが、窓のすぐ外側というよりも、

窓面からなるべく離したほうが、室温上昇を抑える効果があります。

 

◆地域ごとの風の流れを把握する

 

先ほど伝えました日射遮蔽に続いて大切なことは、自然通風の取り込みです。

 

住まいの中を風が通り抜ければ自然な涼しさを感じるとともに、

家の中にこもった熱を排出してくれます。

 

家の中を風が通り抜けやすくするためには、

ただやみくもに窓の数を増やせばいいものではありません。

 

その地域毎の風の特性を理解し、風を屋外から屋内へと誘導するような窓の計画が必要です。

 

◆通風に効果的な窓のつくり方

 

通風に効果的な窓にするためには、風上側の窓を地面に近い低い位置に設け、

風下側の窓をなるべく高い位置に設けると良いでしょう。

 

室内にこもった熱い空気は上の方にたまっています。

 

通風を利用して上の方にたまった熱い空気を外部に排出するのです。

 

トップライトを設けたり、階段上部に風の出口になる窓を設けるなど、

高低差を利用した通風計画が効果的です。

 

◆敷地周辺の環境もチェック

 

自然通風には、敷地周辺の環境も大きな影響を与えます。

 

例えば高層ビルに囲まれた立地や住宅密集地などでは風の流れも変わります。

 

それらの条件も考慮して効果的な窓の配置を考えましょう。

 

◆自然通風の活用は外気温が高い時はNG

 

今回、自然を生かして涼を得る自然の力を利用した涼しい住まいに必要な条件として、

日射遮蔽と自然通風に着目しました。

 

自然通風に関しては、外気温が高い場合は室内に熱い空気を取り込むことになるため、

目安として外気温が26℃から28℃程度を下回る場合に適しています。

 

また、冬場には自然の力を利用した暖かい家という考え方があります。

 

暖かい太陽光を取り込んで、自然の力を最大限利用して温かく住まうという考え方です。

 

寒い季節になりましたら、お伝えしたいと思います。

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